※本装置は第69回澁澤賞を受賞した「配電線路の地絡点を高精度で標定できるシステムの開発」と同じ原理を用い、センサ付開閉器をPCTセンサに置き換え、可搬型の装置を実現しています。
- 探査に多くの時間と労力を要していた地絡事故点を高精度(挟み込み距離5㎞以内で標定精度250m以内)に標定。
- 工事不要で取付け、取外しが可能な構成(検出装置、PCTセンサー)とすることで、地絡事故を繰り返す線路に必要な期間だけ取り付け可能。
製品詳細
可搬型事故点標定装置の原理
- 地絡事故が発生した際、地絡点から流れる地絡サージ電流を検出装置が検出。
- 検出装置は地絡事故検出情報を遠隔地にある標定PCに通知。
- 検出装置間で地絡事故点の挟み込みが成立していた場合、標定PCにて挟み込み区間内で地絡事故の発生パターンをシミュレーション。
- シミュレーションした地絡事故の発生パターンと、実際に検出装置から収集した地絡サージの到達時刻差を比較し、近似値となる地絡事故の発生パターンを事故点標定結果として標定PC画面上に表示。
可搬型事故点標定装置の特長
- 検出装置への地絡サージ到達タイミングを正確に捉える検出方法と、設備情報等をもとに実施した地絡事故シミュレーション結果を実際の検出装置間の地絡サージ到達時刻差と比較し、事故点を標定する独自の方式で特許を出願しています。
(特願2022-039612、2022-039615, 特願2022-053660)
- 検出装置から標定PCへのデータ転送はLTE通信を使用しており、専用の通信回線は必要ありません。
LTE通信電波が受信出来ないエリアでは、現地にてWifiを使ってデータ収集が可能です。 - 50Hz仕様と60Hz仕様の2機種があり、全国でご利用いただけます。